今回は、「夜空」をテーマに、AI生成で理想的な作品を作り上げるために試行錯誤したプロンプトづくりの記録をお届けします。
この記事では、
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夜空を美しく表現するためにどんなプロンプトを使ったか
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どんな失敗をし、どう改善したか
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最終的に完成した夜空画像はどんなものか
を、詳しくご紹介します!
これからAI生成にチャレンジする方、夜空モチーフの画像を作りたい方の参考になれば嬉しいです。
最初に思い描いた理想の「夜空」
最初に私が目指していたのは、こんな夜空でした。
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満天の星がきらめく
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澄み切った空気感
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幻想的で少しミステリアスな雰囲気
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広がりを感じるパノラマ構図
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手描き風の柔らかいタッチ
単なる「星がある空」ではなく、見る人の心をぐっと引き込むような世界観を持った夜空を目指しました。
第一回目のプロンプトと失敗
最初に試したプロンプトはこちらです。
"a beautiful starry night sky, full of stars, in a clear night, anime style, dreamy atmosphere, high resolution"
一見、よさそうなプロンプトですよね。
しかし、実際に生成してみると……
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星の数が少ない
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空の色が暗すぎる
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全体的に単調で、深みがない
という残念な結果になってしまいました。
このとき痛感したのは、「beautiful」や「dreamy」だけでは具体性が足りないということ。
AIに任せすぎると、ふわっとした「なんとなく夜空」しかできないんです。
失敗をもとに改善したポイント
① 「星の密度」を明示する
「full of stars」だけだと弱いと感じたので、
「countless stars」「dense star field」という表現を追加してみました。
② 「空気感」を具体的に指定する
「clear night」だけでは透明感が伝わらなかったので、
「crisp atmosphere」「cold air feeling」などのワードも加えました。
③ 「色彩」を細かく指示する
暗すぎるのを防ぐために、
「deep blue sky」「slightly purple hues」というカラーディレクションも追加しました。
改良後のプロンプト(第二版)
改良して作ったプロンプトはこちら!
"a panoramic view of a deep blue starry night sky, countless sparkling stars, crisp clear atmosphere, slightly purple hues, dreamy and ethereal feeling, anime style, highly detailed, soft hand-drawn texture, ultra high resolution"
このプロンプトで生成した画像は、最初よりかなり理想に近づきました!
特に、星の密度と空気感がぐっとアップして、夜空に奥行きが感じられるようになりました。
さらに細かいこだわり
ここで満足せず、さらに試行錯誤しました。
例えば——
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「shooting stars(流れ星)」を入れると、動きが出て臨場感がアップ!
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「horizon line(地平線)」をうっすら入れると、スケール感が広がる!
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「subtle clouds(かすかな雲)」を入れると、のっぺりした印象を防げる!
などなど、細かいチューニングを重ねていきました。
最終版のプロンプトは、こちらです👇
🎨【最終版プロンプト】
"a panoramic night sky full of countless sparkling stars, faint shooting stars streaking across, deep blue and purple hues blending in the sky, a subtle horizon line, crisp and cold atmosphere, soft thin clouds floating, dreamy and ethereal feeling, anime style, ultra-detailed, soft hand-drawn touch, cinematic lighting, ultra high resolution"
生成された理想の夜空
この最終プロンプトで生み出された夜空は、
まさに「幻想的で、静かな広がりを感じる、心に残る空」そのものでした。
星々がきらめき、
流れ星がひとすじ光の軌跡を描き、
空の色が深い藍からかすかな紫へと溶けていく。
まるでどこか別の世界につながっているような、そんな夜空になりました。
試行錯誤を通じて学んだこと
今回、夜空をテーマにプロンプト設計を繰り返して学んだのは、
「具体的なディティールをどれだけイメージできるか」が成功のカギだということです。
ただ「きれいな夜空」と思うだけでは足りない。
どんな空?どんな星?どんな色?
できるだけ五感をフル活用してイメージを具体化し、それを言葉に落とし込む。
この工程が、AIに理想を正確に伝えるためには不可欠だと実感しました。
まとめ
AI画像生成は、単なる運任せではありません。
プロンプトを練り上げ、試行錯誤を重ねることで、
自分だけの世界を形にすることができます。
今回紹介した夜空プロンプトの試行錯誤が、
あなたの創作活動にも少しでも役立てば嬉しいです。