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今回は、AI画像生成でよくある悩み、
「顔のアップばかりになって全身がうまく出ない問題」について、
実際の失敗例と成功例を交えて詳しく紹介します。
これから全身ポーズのキャラクターを作りたい方には、必ず役立つ内容になっていますので、ぜひ最後までお読みください!
なぜ「顔アップ」になりやすいのか?
まず、なぜAI画像生成では「顔のアップ」になりやすいのでしょうか?
理由はシンプルで、
-
フォトリアル指向のモデルが「顔」を重視しがち
-
多くの学習データがポートレート(バストアップ写真)中心
-
ディテール重視プロンプト(high detail, ultra realisticなど)が顔に集中しがち
という傾向があるからです。
つまり、何も指定しなければ、AIは
**「とにかく顔を綺麗に見せる」**方向に働きやすいんですね。
【失敗例】最初に使ったプロンプト
まず、私が最初に使ったプロンプトはこちらでした。
"a beautiful young woman, standing, stylish outfit, detailed face, photorealistic, full body, high resolution"
一見よさそうですが、出てきたのは…
-
下半身がほとんど見えない
-
肩から上だけが高精細で描写される
という状態。
「full body」と書いたのに、まったく全身が映らない!
このとき感じたのは、
ただ単に「standing」「full body」と入れるだけでは不十分ということでした。
試行錯誤① カメラアングルを指示する
次に試したのは、「カメラアングル」をプロンプトに加えること。
具体的には、
-
"full-body shot"
-
"long shot"
-
"low angle"
-
"cinematic perspective"
などのキーワードを追加しました。
すると、やや引きの画角で生成されるようになり、
脚まで少し映るパターンも出てきました!
でもまだ、上半身中心だったり、画面バランスが微妙なものも多かったです。
試行錯誤② フレーミングを強く指定する
さらに踏み込みました。
今度は、
-
"full figure visible"
-
"entire body inside the frame"
-
"wide shot"
-
"lots of background space"
と、**「体が全部収まっている状態」**を明確に指定。
加えて、ネガティブプロンプト(映したくないもの)にも、
-
"cropped head"
-
"cropped feet"
-
"zoomed face"
などを入れました。
この工夫で、かなり改善!
ほぼ全身がしっかりフレームに収まったキャラクター画像が安定して出るようになりました。
【成功例】最終的なプロンプト
最終的に使った成功プロンプトはこちらです👇
"a full-body portrait of a stylish young woman, wearing a fashionable dress, standing elegantly on a street, cinematic wide-angle shot, full figure visible, entire body inside the frame, high-resolution, detailed outfit, soft background, sunlight, photorealistic --no cropped head, no zoomed face, no half body"
これにより、
-
頭からつま先まで、きれいに収まった全身画像
-
背景とのバランスも自然
-
ファッションのディテールまでしっかり表現
が実現できました!
全身画像を作るためのコツまとめ
今回の試行錯誤を通じて、全身姿をしっかり出すためには
次のポイントがとても重要だと分かりました。
① 「full-body」だけでなく、構図も具体的に指定する
-
long shot / wide shot / cinematic perspectiveなど
② 「フレームに収まること」を強く要求する
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entire body inside the frame
-
full figure visible
③ ネガティブプロンプトで「顔アップ」を防ぐ
-
no zoomed face
-
no cropped head
④ 背景に余裕を持たせる
-
lots of background space
-
soft background
こうした細かい工夫を積み重ねることで、
AIが正しく意図をくみ取ってくれる確率が大きく上がるのです!
まとめ
AIで画像生成をしていると、
「また顔アップになった!」
「全身出したいのにできない!」
という悩み、誰しも一度は経験すると思います。
ですが、プロンプトの工夫次第で確実に解決できます!
とくに、
-
カメラアングル
-
構図
-
ネガティブプロンプト
この3つを意識するだけでも、生成結果は大きく変わってきます。
全身ポーズのキャラクターを作りたい人は、ぜひ今日紹介したプロンプトの工夫を試してみてください!